プロスペクト理論
なんとなく聞いたことがある方もいると思いますが
ここだけの話、
FXは”負けトレーダーが9割”
と言われている原因の一端が
今回解説するプロスペクト理論で提唱されている心理状態に隠されているんです！
なんか難しそうだなぁ……
うん！まずカタカナ6文字並べられた時点でもうわからないよね（笑）
でも大丈夫！理屈は分からなくてもこういう心理状態になるって知るだけでも勉強になるよ！
この記事ではプロスペクト理論においてFXに関連する部分をわかりやすく解説します
読み終わるころには負ける原因が理解でき
無駄な負けも減らすことができます！
負けが減るならなら聞いてやるか
急に偉そうだな…（だからカモにされるんだぞ）
わからない言葉があればこちらを参照してください
なお、記事の内容はこちらの書籍も参考にして執筆しています
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プロスペクト理論とは
プロスペクト理論とは行動経済学におけるもっとも代表的な理論です
（行動経済学とは人間の心理や感情を加味した分析をする経済学の事を指します）
ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって提唱されました
具体的に言うと
不確実性下における意思決定モデルの一つ。選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデルである。
プロスペクト理論 – Wikipedia参照
わけわかめなんだけど…
今回の趣旨でいうと、FX（株）をやってるときに
人がどんな風に考えてどんな風に行動するか説明する理論
って感じだね！
もしかして、その考えや行動が負けに繋がっているってこと？
そういうこと！後半で詳しく説明するけど
人はそもそもトレードには向いていないんだよ！
今回はそんなプロスペクト理論で提唱された人間心理の中でも以下３点について解説していきます
また同時にこれらの心理状態による、FXでやってしまうNG行動についても解説します！
- 損失回避性
- リスク回避的
- リスク志向的
上から順番に解説していきます！
損失回避性
損失回避性…人は額が同じなら儲けた喜びより損をしたダメージの方が大きいと言われていています
例えば上の図にあるように1000円拾ったときの嬉しさは1
1000円損した時の悲しみは2.25
同じ金額でも損をした時の方が心理的な負担が重いのです
確かにFXで損切りするのめっちゃツライ…
だから含み益になったらすぐ利益確定してるんだ♪
いや…
それ、NG行動だからっ！！
……え？
損失回避性によるNG行動
損失回避性によって3つのNG行動を起こします
- 早期利確（チキン利確）
- ルール通り損切りをしない
- ポジポジ病
私たちはどうしても損失が嫌です
なので含み益になったら損をしたくないがために
すぐ利益を確定したくなります
また、損失も確定したくありません
含み損になってもいつか戻ると信じて
ルールを無視して損失を放置してしまいます
一方ポジポジ病は少し毛色が変わります
エントリーをしなかったことによる機会損失（儲けそこない）
を回避したいがために常にポジションを持った状態になります
じつはFXはポジションを持つこと自体がリスクなので
ポジポジ病もNG行動となります
まんま僕の事です…
因みにチキン利確と損切りをしない、をしているとほぼ100％の確率で資金が減っていくよ！
……え？
100％資金が減る理由
FXにはリスクリワードレシオ（RRR）という考え方があります
日本語にすると損益比率という意味で
詳しい説明は省きますが
勝率よりもこの損益比率を高くすることが
FXで儲けるためには重要です
損益比率を高めるというのは
いわゆる損小利大の状態
損切り額＜利確額を指します
しかし上記2つのNG行動（チキン利確、損切りしない）をすると損大利小
損切り額＞利確額となりトレードを繰り返すたびに
確実に資金が減ります
じゃあどうすればいいの？…
RRRを1：1以上にすればいいんだよ！
理想は1：3とも言われてるけどなかなか難しい…
リスク回避的
リスク回避的…目の前に利益があるとそれを確実に得ようとする心の動きのこと
例えば
どちらが自分にとって得だと思いましたか？
大半の人はAの600万円確実にもらえる方を選んだはずです
そりゃそうじゃない？
Bを選んで200万円になったら損でしょ！
ちっちっち！
実はこの2択、期待値的にはどちらも同じ
600万円なんだ！
最低200万円もらえるっていう明らかなメリットが
600万円確実にもらえるってのと比較すると損している気分になる
これが目の前の確実な利益を得ようとする
リスク回避的な心の動きだよ！
なるほど！
ところで期待値って？
簡単にいうと得られる利益の
平均値のことだね
受け取る金額に確率をかけて合計を出せば求められるよ！
この期待値の考え方はとっても大事だからまた別記事で解説するね！
リスク回避的によるNG行動
こちらも以下2つのNG行動を引き起こします
- チキン利確
- 建値にすぐストップロスを入れる
チキン利確については先述した通りなので割愛します
建値（エントリーした値）にストップロス（SL）を入れること自体はNG行動ではありません
しかし損失を限定したいあまり
すこし利益になったから
といってSLを移動させてしまうと
結果的にチキン利確と同じになり
リスクリワードレシオが悪くなります
つまりトレードを繰り返すほど資金が減るのです
でも損失を限定すること自体はいい事でしょ？
もちろんだよ！
ただ、ここで重要になってくるのが次に解説する
リスク志向的という心理状態なんだ
この2つが組み合わさることでFXやギャンブルで
大損する人が量産されちゃうんだよ！
はやく知りたい！！
リスク志向的
リスク志向的…損失を抱えている状況下では多くの人が損失を取り返すための行動をとる心の動きの事
例えば
普段はトレード回数を決めてるけど
5万円損失をだした場合
その日は収支が±0以上になるまで何回もトレードを続ける
金額は違えどこんな経験ありませんか？
これがリスク志向的な心理状態です
やるやる！それで一発逆転に賭けて無理なトレードして
ソッコーで資金が溶けるんだよなぁ（笑）
君は全部のNG行動をしてるね…
リスク志向的によるNG行動
リスク志向的によるNG行動はたった一つ
- ルールを無視したトレードをする
繰り返しになりますが人は損失が嫌いです
損失を嫌うがあまり多少のリスクを負ってでも
損失を無くすために行動をします
具体的には
エントリーが雑になったり
取引ロットを上げてみたり
普段と違うトレードになります
その結果損失が拡大し
新たに増えた損失を無くすために
もっと大きなリスクを取るようになります
その時にはルールもなく感情に任せたトレードをして
自ら傷口を深くすることでしょう
思い当たりすぎて耳が痛い…
これは特にFX歴が浅い人ほど陥りがちな鉄板パターンだね
偉そうに解説してる私も同じことしてたよ…
次は先述したリスク志向的とリスク回避的が組み合わさった
最悪パターンを紹介するね！
リスク回避的とリスク志向的が合わさると
結論を言うと
この2つが合わさると典型的なコツコツドカンになります
コツコツドカンとはコツコツ利益を積み重ねてドカンと大きく損失を被る事です
FXを退場した人（負けて引退した人）で
毎日毎日ちょっとづつ
損失を積み重ねて退場している方は
恐らく一人もいないです
全員ドカンと1日で大きく負けて退場しています
確かに僕も負ける時はドカンと負けてるよ
そうだよね。でもはっきり言ってしょうがないんだよ
今回紹介した心の動きって人間の本能的なものなんだ
冒頭でも軽く触れたけど人はトレードに向いてない
だから何も対策してないと大きく損をするのは
ある意味正常な事なんだよね
まとめ
今回解説した心理をまとめると
普段は損失回避性が働きチキン利確などをしてしまうが
損失を抱えるとリスク志向的な心理になり
損失を取り戻すために
ロットを上げたり感情的になりルールを無視して
デタラメなトレードをしてしまうのです
結論…FXは人間なら負けて当然
多くの人が身に覚えがあるんじゃないかな？
うん…僕に才能がないことがわかったよ…
それは違うよ！
何度も言うけどこれは人間の本能的な心の動きなんだ！
いや…僕は意思が弱いクズだからダメなんだ…
プロスペクト理論はマーケティングにも取り入れられてるくらいなんだ
だから抗うのがとっても難しいんだ！
ホントに…？
ほんとに！人間なら全員こうなるって言っても過言じゃないと思うよ！
でもだからって損はしたくないよね？
今からこれを回避するための対策を教えるね！
そうか！僕のせいじゃないのか。やっぱ僕は天才なんだな！
早く対策おしえてくれよ！大儲けしてやるぜ！
…………（駄目だこいつ…）
プロスペクト理論を回避するには
プロスペクト理論を回避するには
ルールをしっかり構築して
感情を排除した機械的なトレードをすることが重要です
また、どのような行動が負けに繋がるか知識がついたと
思うので今までよりは負けにくくなっていると思います
他の発信者さんも大体こんな風に解説しています
ですがはっきり言って違います
結論を言うとプロスペクト理論は回避できません
が影響を受ける時間を減らせば勝機はあります
（あくまでも私の持論ですので他の発信者さんを批判しているわけではないです）
記事の中で何度も触れていますが
今回解説した心理は人間の本能という一番強い部分が原因です
本能をルールで抑え込むには強力な自制心が必要となります
あなたは大事な会議中に寝てしまったことはありませんか？
絶対痩せる！って決めたのに夜中にお菓子を食べたことないですか？
国会議員が居眠りしていて問題になったこともありますよね？
どれだけ頭がいい人でも本能に逆らうのは難しいのです
じゃあ無理じゃないか！
期待して損したよ！
ちょっと落ち着いて
ここからが対策だよ！
対策
ここで重要なのは本能に逆らえないのが毎回じゃないということです
会議中は毎回寝てます！
ダイエット中に毎日間食します！
こういう人も少数派ではないでしょうか？
ある程度なら本能より意思（ルール）を優先できるのです
継続すると人間心理的にほぼ負けてしまうが
短期間ならば人間心理を無視して儲けることができる
と私は考えます
つまり対策は
ギャンブルトレードをすることです！
ギャンブルトレードがわからない方はこちらの記事を参照してください
簡単に説明すると当ブログでいうギャンブルトレードとは
ルールに従いレバレッジをたくさん効かせて短期間でトレードすることです
これがなんで対策になるの？
ざっくり言うと長期間本能に逆らい続けることは難しいけど
短期間なら自分の意思でトレードができる
なら短期間で稼いでしまおうっていう方法が
ギャンブルトレードって訳さ！
なるほどね！ギャンブルトレード気になってきた…
実はギャンブルトレードとはこのプロスペクト理論に
対抗するために編み出した考え方です
私は当初FXで負け続けました理由は簡単、自爆です
1度負けるとロット管理やエントリーポイントが適当になり
必ず連敗していました
自分はメンタルが弱いと思ってメンタル強化の方法などを調べましたが
無駄でした
負けている理由はメンタルではなく本能だったからです
もしあなたが現在負けているのであればギャンブルトレードの
考え方をぜひ参考にしてみてください！
負けているのはあなたのせいではなく
本能のせいなのです
本能から解放されて一緒に稼ぎましょう！
さいごに
ここまで読んでくださってありがとうございます
はっきり言ってこの考え方は少数派です
だからこそ価値があると考えています
FXトレーダーは9割が負けている
言い方を変えればみんなと同じようなことをしたら
1割の人しか勝てないことになります
あなたは1割しか勝てないみんなと同じことをするか
無限の可能性のあるみんなと違うことをするか
どちらを選びますか？
記事を読んでみて
わかりづらい
気になった
詳しく知りたい
等ありましたらお気軽にコメントしていただけると嬉しいです！
ご意見を記事作成の参考にさせていただきます！
TwitterのDMなどでも構いませんのでいつでもお気軽にお願いします！
全て返信させていただきます！
